iNG 現在進行形の恋【濃縮版】
次の日。

今日から気を引き締めて行こうと朝早めに起きた。
今日はちゃんとお弁当を作った。


「鈴宮、おはよう」

駅のホームで電車を待っていると、後ろから掛けられた低めの声に私の鼓動は速さを増していく。
顔を確かめなくても誰だか分かる。


「おはよう……」

振り返るとやっぱり坂本君。

「昨日は迷惑掛けっぱなしでごめんな」

坂本君は申し訳なさそうに眉を下げる。

「大丈夫だよ、気にしないで。原因は神島さんが皆に飲ませまくったせいなんだから」

それに私も午後は酷かったから……。

「確かにね。アイツは強引だからな」

そう言いながら彼はクスクス笑う。

こうやって話してると高校時代を思い出すな……。
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