同居生活始めました。
「じゃあ、僕は部屋に行くね~」

「あ、夜ご飯作ったら呼びますね!」

「楽しみにしてるね。」



陸はニッコリと笑うと部屋を出ていった。

蓮とは違ってなんていい人なんだ・・・!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ふぅ~!綺麗になった!」


かなりの時間がかかって部屋の洗濯物やゴミが片付いた。


さてと・・・。
ご飯を作らやきゃ!


冷蔵庫に食材は・・・・・・。

大きい冷蔵庫に入っているのは・・・お菓子・・・。
これじゃあ、何も作れないじゃん・・・。


仕方なく買出しに行くことに・・・。

荷物から財布と上着を取り出し、家から出た。




携帯で近くのスーパーを探しながらふらふらと歩く。


家から20分ほど歩いた所にスーパーは存在した。


今日は初日だし少し張り切っちゃうなぁ~。
不味いって言われないようにしなきゃ!


たくさんの食材を手にまた家へ戻る。


あ・・・空が暗くなってきた。
最近は暗くなるのが早いな~・・・。


そんな呑気にしてたから、私は後にいる人達に気づくことができなかった。



「ねぇ・・・君、1人なの?」


突然声をかけてきたのは複数の男達。



「ちょっとさぁ~あっちで遊ばない?」


私に近づいてくる男達・・・。

こわい・・・こわい・・・・・・。



「こ、来ないで下さい・・・」


かろうじて出た声も小さく、男達には届かない。



「ほら、行こーぜ」


男に手を掴まれた途端、呼吸が苦しくなる。




「はぁ・・・ぃゃ・・・やめて・・・やめてくだ・・・さい・・・はぁ・・・」



「あ?早く行くぞ!」


力強く掴まれ、手が痛い。
せっかく買った食材も地面に落ちてしまった。


もう・・・やだ・・・。
こわい・・・誰か・・・助けてっ・・・!!


パシンッ


いきなり男と繋がれていた手が離れた。



「お前・・・何やってんの?」



「れ、蓮さん・・・・・・」



あれ・・・何でここにいるの・・・?

そう思いながらも私は意識を手放した。


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