同居生活始めました。
「・・・・・・っ!」
家の中に入ってみると、やっぱり広い部屋。
というか、広すぎじゃない!?
置いてある物全てが高級そう・・・。
こんな家、最高じゃん!
ある事を除いては・・・・・・。
「な、何このリビング・・・・・・」
リビングも、もちろん広い・・・。
ただ・・・。
「何この洗濯物!!何でお皿は洗ってないの!?ゴミもインスタントばっかりだし・・・!」
き、汚すぎる!!
「うるせぇな。俺は出かけてくるから片付けしとけ。」
そう言うと部屋から出ていった。
な、何あいつ!!!
ムカつく野郎だ!!
でも、仕事はきちんとしなきゃ。
私は荷物を端に置いて、片付けを始めた。
ガチャリ・・・
しばらくすると誰かが家に入ってきた。
あの男が帰ってきたのかな・・・。
リビングのドアが開き、入って来たのは・・・。
「・・・だ・・・誰・・・?」
身長が高めな男。
サラサラな髪の毛に整った顔立ち。
さっきの男も顔立ちが整っていたから、類は友を呼ぶって本当なんだ・・・。
そんな馬鹿な事を考えていると、男が私の顔を見て、口を開いた。
「えっと、平田桃ちゃん・・・だよね?」
その声は穏やかで優しそうな声だった。
「あ、はい!今日からよろしくお願いします・・・!」
ペコリと頭を下げる。
「僕は、西條陸です。よろしくね?」
そう言ってニッコリと笑った。
「はい!」
男の人苦手な私でも分かる、この人はモテそうだ。
「あ、蓮の洗濯物が片付いてる・・・。」
「蓮・・・?」
「うん。さっき会わなかった?」
「あ、会いました。でも名前知らなくて・・・」
私の発言に陸は声を出しながら笑った。
そ、そんな変な事言ったかな・・・?
「あいつ、塚田蓮って名前ね。蓮、無愛想な奴だけどいい人だから~」
塚田蓮・・・絶対良い奴じゃないでしょ・・・!