私の失恋の行き着く先は…No.2
「で、浅沼は仕事辞めて実家に戻って、見合いでもするのか?」
「は!?なんで!?」
この人、エスパーか、そういう類いの人なの!?
目の前に座る彼を呆然と見つめた。
彼はビールを一口飲んで首を傾げている。
「ん?当たってるだろ?」
当たってるもなにも、まさにその通りなんだけど。
「仙道くん、どうしてそのこと…」
まさか、課長とのやり取りを見られてたとか!?
でも、退職届を出しただけで、実家に戻って見合いするなんて話は誰にもしてない。
唖然とする私を見ながら、仙道くんは眼鏡を外した。
眼鏡を外した姿を見るのは初めてだ。
なんだか雰囲気が違ってみえる。