私の失恋の行き着く先は…No.2
「うん、そのつもり。今日課長に退職届を出したの。すぐには無理みたいだけど、後任が決まり次第って感じかな。私もそれでいいって了承したし」
「そうか」
仙道くんはビールを飲みながら、静かに話を聞いてくれている。
「この街には思い出がありすぎて辛い」
「あぁ」
「同じ会社っていうのも、ね…」
「そうだな」
「よくわかったね、私が実家に戻って見合いするって」
「酔い潰れた時にそんな話をしただろ。結婚願望が強いって」
「う、嘘!?」
そんな話、仙道くんに話しちゃったの!?
恥ずかしすぎる!
「まぁ、あれだけ酔い潰れてたら覚えてないよな」
「ごめん」
絶対私の顔、赤くなってる。
お酒のせいじゃなくて、恥ずかしすぎて。