私の失恋の行き着く先は…No.2
熱くなった顔を冷まそうと、パタパタと手で扇ぐ私を見て、仙道くんは楽しそうに笑って頬杖をついている。
「結婚式は教会でウェディングドレスを着て。新婚旅行は海外で。新居はマンションでも一軒家でもどっちでもよくて。子どもは2人か3人」
「ちょっと、一体なんの話…」
「浅沼が話してた内容」
「ゲホッ!」
思いっきりむせてしまった。
「大丈夫か?」
渡されたおしぼりで口元を覆った。
「だ、大丈夫。そんなことまで話したの?」
「目を輝かせながら話してたぞ」
「は、恥ずかしい…」
穴があったら入りたい。
いっそのこと、埋めてもらいたい。