私の失恋の行き着く先は…No.2
驚いた瞬間、仙道くんの顔が至近距離にあって唇が重なった。
間違いなくキス、された。
「目を閉じろよ」
仙道くんの言葉は魔法なんだろうか。
それとも私はお酒に酔ってしまったんだろうか。
言われるがまま、自然と目を閉じてしまった。
同時にまた唇が重なった。
今度は深くて貪られるようなキス。
角度を変えて何度も何度も甘いキスが降ってくる。
その場に立っているのもやっとで、唇が離れた瞬間、必死で息を整えた。
「俺と結婚してくれ」
「えっ!?結婚!?」
仙道くんは私の腰を掴んで抱き寄せた。
「プロポーズしてるんだけど?」
「だって、私、この街にいるの辛くて。だから、実家に戻って。それに、失恋したばかりで…」
なぜか余裕たっぷりの仙道くんに対して、私はしどろもどろになっている。