私の失恋の行き着く先は…No.2
「形振り構っていられるか」
またキスされた。
「せ、仙道、くん…」
息が続かなくて苦しい。
ようやく離れたと思ったら、強く抱き締められた。
「俺はこれ以上待てない。今すぐ浅沼が欲しい。後任が決まったら仕事辞めて俺と一緒に住む。お互いの両親に挨拶して結婚する。言っとくけど、絶対見合いなんかするなよ?」
「仙道くん…」
「結婚式は教会で浅沼はウェディングドレスを着ること。新婚旅行は海外に行く。俺が英語しゃべれるから心配するなよ?」
「うん」
ただただ何度も頷く。
いつの間にか涙が溢れて頬に流れ落ちた。
仙道くんはそれを優しく拭ってくれる。