私の失恋の行き着く先は…No.2
エピローグ
「で、仙道くんと結婚するって?」
「うん」
「そうか、そうか。長年の片思いが遂に実ったってわけね。やるじゃん、仙道くん」
有紗ちゃんは腕を組んで何度も頷いている。
今日は同期で集まって飲んでいる。
同期の集まりってことで、あの男も来るのかと思っていたけれど、どうやら不参加らしい。
「そういえばアイツ、取引先の社員とも関係あったとかで、上層部で問題になってるらしいよ。バチが当たったのよ。全くいい気味だわ」
有紗ちゃんにあの男の話をされても、なんにも感じなかった。
どうでもいい。
私にはもう関係ない。
なんだかスッキリ爽快な気分で隣を見ると、仙道くんは優しく笑っていた。