私の失恋の行き着く先は…No.2
私は仙道くんのスーツの袖を引っ張った。
「仙道くん、仙道くんが私のことを好きってみんな知ってたの?」
「あぁ、当の本人以外、みんなにバレてた」
「嘘…」
「ちなみに課のみんなにもバレてる」
「えっ!?ってことは課長にも!?」
「勿論」
私って、そんな鈍感だったの!?
同期だけじゃなく、課のみんなも知ってたなんて。
頭を抱えて項垂れた私を見て、みんな笑っている。
「奏子はアイツしか見てなかったってことだろ。奏子は一途だからな。今は俺しか見てないだろ?」
「それは勿論」
即答した私を見て、仙道くんは嬉しそうに笑っている。
「俺も奏子しか見てない」
「仙道くん」
「あーっ、熱いなー!店員さーん、冷房強めてくださーい」
「仙道ってこんなキャラだったっけ?」
「頭のネジ何本か、どっかに置き忘れたんじゃね?」
「恋愛バカはほっといて飲もう!」