私の失恋の行き着く先は…No.2
「もしもし?有紗ちゃん?」
『奏子から電話なんてめずらしー!どうした?なにかあった?』
「うん、あのね…」
同期で親友でもある有紗ちゃんに、先ほどの出来事を話した。
『アイツ、絶対に許さない!ムカつく!あんないい加減なヤツは、そのうち痛い目に遭うから!間違いなく!』
「有紗ちゃん、落ち着いて?」
『これが落ち着いていられる!?私の大事な奏子になんてことしてくれたんだっ!』
「有紗ちゃん、ありがとう」
別れ話をされても涙ひとつ出なかったのに、どういうわけか今、私はボロボロ泣いている。