私の失恋の行き着く先は…No.2
『奏子、泣かないで?』
「うん、ありがとう。有紗ちゃんの言葉が嬉しくて…」
『奏子~!よしっ!私がダーリンにお願いして誰か紹介してもらう!ねっ!』
有紗ちゃんのダーリンは弁護士さんだ。
弁護士さんの紹介なら間違いはないのかもしれないけれど…。
「有紗ちゃん、ありがとう。でも、遠慮しとく」
『別れたばっかりじゃ、すぐ次って気持ち切り替えられないか』
「それもあるけど…、とにかく、ありがとう」
私は言葉を濁して電話を切った。