私の失恋の行き着く先は…No.2


何度も書き直してようやく完成したそれをバッグに入れた。

私は決心した。

今時、失恋したくらいで、と思われても仕方がない。

それでも、この街に思い出は多いし、なにより同じ会社というのが辛い。

男の結婚を祝えるかといえば、答えはノーだ。

私にはそんな気持ちの余裕はない。

これはいいきっかけになったのだと前向きに捉えることにした。

仕事は好きだ。

外資系企業に勤めているという誇りもある。

でも、私は実は結婚願望が強い。

27歳、ちょうどいいのかもしれない。


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