私の失恋の行き着く先は…No.2
私は仕事を辞めて実家に戻り、見合いすることを決心した。
今のところ両親から結婚を催促されているわけではないが、それも時間の問題だろう。
やはり、これはいいきっかけなのだと思う。
週明けの月曜日、課長にそれを渡した。
幸いにも課のみんなは出払っていて課長と二人きりだったので、タイミングが良かった。
「浅沼さん、本気なの?」
「はい」
「そう…」
役職者は男性が多い中で、ウチの課のトップは女性だ。
キャリアウーマンでもあるし、既婚者で子育て中のママさんでもある。