過去があるから今がある
言えない
「なんでないてんの?」

麟華の顔を覗きこむようにしてきいてくる。

麟華は家での話を言うか迷ったが、

よく知らない相手に話す話ではないとおもった。

「なんでもない。」

消え入りそうなくらい小さな声。

「ふーん?まぁ別に関係ねーけどさ。泣きたいときゃおもっきり泣けば?」

そう言いながらたちあがる

< 13 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop