一途な溺愛プリンスはベールアップを譲れない
第3章 シロツメクサの約束

幼い約束

 ゴールデンウィークに入り、迎えた大安吉日のある午後。

 快晴の空の下、私は汗にまみれながらウェディングパーティーの撮影をしていた。


 話題の超人気式場だけあって、どこを見ても夢の国のようだった。

 式場内に入ってしまえば、外の様子はまるでわからない。

 お洒落な南欧風の一軒家と、広い、広い庭付き。ツツジが満開の見頃を迎えている。


 荘厳なチャペルでの感動的な挙式と、一軒家での披露宴に引き続き、内容盛りだくさんの豪華なパーティーが催されていた。

 今はご自慢の広い庭にてアットホームな雰囲気のウェディングパーティー。

 新郎新婦とゲストが、自由に食事と歓談を楽しんでいる。


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