moon~満ちる日舞う少女~【下】
香「俺、行きたくねぇ…」
放課後になると、香月はつぶやいた。
勝「だめだよ!強制だから!」
勝が香月を引っ張る。
香「みぃぃつぅぅきぃぃ!!」
美「…えっと…」
一向に行きたがらない香月と、それを連れていこうとする勝。
ーガラー
そこに陸がやってきた。
陸「香月」
香「…陸まで俺を連れに来たのかよっ」
陸「……はぁ、ならこの場で聞くぞ。…お前本当に月龍抜ける気なのか」
香「だからそうだって言ってる」
ぶわっと嫌な空気が流れた。