moon~満ちる日舞う少女~【下】
ーカタンッー
ドアの方からした音は修也だった。
陸「修也…」
修「…俺はお前に抜けて欲しくない」
香「………でも俺は…」
みんなは暗い顔をする。
陸「なんでだよ!…はっきりとした理由をいえ!!」
香「…」
陸「ーっ!…やっぱ間違いだった…」
勝「…な、にが…?」
陸「こいつを姫にしたことだ!!!」
陸は私に指を指す。
修「おいっ!!」
陸「だってそうだろ?!!こいつがいなきゃ、修也だって…傷つかなかった!!裏切られることもなかった!!…香月がこんなこということも…」
陸は、口は悪いけど…本当に月龍を大切に思っているんだ。…修也を、大切に…。