moon~満ちる日舞う少女~【下】
香「俺は、美月がいてよかった」
陸「…っ」
香「陸にはわかんねぇかもしれねぇけど、俺にとって…1番大切なのは月龍よりも美月だ。」
陸「ははっ…こんなときに告白かよっ」
うん、陸にとっては告白みたいだよね。…でもね、私にとってはすっごくすっごく深い愛なの。私だけじゃない、お母さんもお父さんも…大切だって言いたいんだよ。
私は今すごく泣きたくなった。…こんなに想ってくれる弟がいる。
香「美月が、月龍の裏切り者なら………俺も…裏切り者になっ…ムグッ」
私は香月の口を抑えた。
勝「美月ちゃん…」