moon~満ちる日舞う少女~【下】
フルムーンの時に修也に言った自分の言葉が脳裏に浮かんだ。
"自分が心を許せる人。自分が守りたいと思った人。この人といれば自分は最強だと言える人。"
修也はそれを知った上で、私を仲間と言った。
私が抱えてる闇や憎悪を知らずに、真っ直ぐに…私だけを見て言った。
美「…っ」
叫び出したかった。
全部全部吐き捨てて、壊して、壊れて、そしてぐちゃぐちゃにしたかった。
なのに、修也の瞳が私を離さない。
美「…私は……」
勝「俺らだって、美月ちゃんのこと…仲間だって思ってるよ。どんなに美月ちゃんが突き放したって、それは変わらない」
順「そうッス!…美月がどれだけ俺らに関わるなって言っても、俺らは諦めたりしないっすから」
亮「美月さん、あなたは私と似てます。…だからこそこの場所でまた…過ごして見ませんか」
陸「俺はお前が嫌いだ。…だけど、修也たちを悲しませる事はしたくねぇ」
香「美月が何を考えて行動してるかは俺にはわかんねぇ。でもっ…そばにいて欲しい」