moon~満ちる日舞う少女~【下】
「で、ですよね!」
ーピリリリリー
……私の携帯だっ。…仕草から?…もしかしてっ!
ーピッー
美「はい!」
馬『美月か?!!!』
相当大きい声で言ったので巫女にも聞こえていたらしい。
巫「馬村さん?!!」
巫女は私の携帯に耳がくっつきそうな程近づいた。
美「ちょ、巫女…近…」
馬『こんなこと言うのはすっげぇ勝手なことだと思う!!…だけど助けて欲しいんだ!!』
最悪だっ。巫女がいる時に言うなんてっ!
非常事態らしいのに私はのんきにそんなことを考えていた。