moon~満ちる日舞う少女~【下】
「迎えの車を用意してます!!」
巫「ありがとう。あんたらはここに残ってて」
「…はいっ」
ーガチャー
車に乗り込んでそうそう私はある人へ電話をかける。
真輝『…もしもし?美月、どした?』
美「ごめん至急調べてほしいことがあるんだけど!!」
真輝『…うん、わかった!』
美「今、黄平に攻め込みがあった。そいつらは十文字組だ。…それについて多くの情報がほしい。頼めるな?」
頼めるか。じゃなくて、頼めるな。と言ったのは真輝なら必ずやってくれると信じているからだ。そして真輝はそれをわかっている。
真輝『ああ!』
電話の向こうからキーボードを叩く音が聞こえる。
巫「…美月」
美「…ん…?」
巫「…大丈夫…だろうか」
美「うん」
私にはそれしか言えなかった。