moon~満ちる日舞う少女~【下】
ーガヤガヤー
…攻め込まれてるって聞いたから、相当きついのかと思えば…っ
仕「…あ、夏…じゃなくて……」
夏目。仕草は私をそう呼んでいるから、巫女が来たのをみて途中でやめたんだろう。
美「んで、意外と手を焼かずに片付いてんじゃん」
立っているのはほとんど黄平の人間だった。
仕「最初はやばかったんだけど、なぜか半分がいなくなって」
美「半分が?」
仕「ああ…。」
半分…どういうことだ?…逃げた?…それともっ
美「…それが作戦だっていう可能性もあるよね」
仕「俺もさっき馬村とそう言ってたところだ。…それに、多分だけど…トップは来てなかった」
美「そう……」