moon~満ちる日舞う少女~【下】
巫「え?!美月っ」
私が巫女の前を通り過ぎ、戦場へ入っていったので巫女は動揺を隠せなかった。
ーガツッー
ードカッー
仕「夏目、これ着とけっ」
バサッとかけられたのは少し大きめのパーカー。なんで?って思ったけど、今私は大鳥美月の格好をしていたことに気づいた。
美「サンキュー!」
私はフードを深くかぶり、髪を中に入れ込んだ。
美「いっちょ、派手に暴れるかっ」
ーガッー
ードガッー
ーバキッー
「ひぃぃぃっ」
ードンッー
数?…そんなのは私の敵じゃない。…何人いようと、私は負けない。
「…ば、化けもんだっ…」
美「化物?…そうだねぇ〜」
私は笑って、奴らを殴る、蹴る。