moon~満ちる日舞う少女~【下】
奈「それで?」
美「あっ、その前に!新メンバーがいるから!」
真輝「新メンバー?!」
美「うん。実は夜舞に入りたいって奴がいたから、入族テスト?して見たら意外といい線言ったもんで」
譲「南がテストしたのか?」
美「ううん私が」
真輝「なんで美月が総長って知ってんだよ!」
美「あぁ、それは…宮野が…じゃなくて私のことを知ってる奴から」
真輝「宮野って奴にバラされたってことか?大丈夫なのかよ」
奈「そいつなら俺も知ってるやつだし、そいつが言ったなら信用出来るやつってことだろ」
さすが奈津。
美「本能的に勘が鋭くて、意外と私と話が合うの」
真輝「一応聞くけど、趣味の話とかじゃなくて?」
美「うん。こっち系の話。なんて言うのかな?眼が…確かっていうか…」
譲「よくわかんねぇけど、美月が認めたなら俺はいいと思うぜ。名前は?」
美「瀬尾」
真輝「瀬尾?それは苗字だよね?下は?」
美「下は……」
あれ?私、瀬尾の下の名前知らないな。
美「今度聞いとくね…」
譲「あぁ」
感じ取ったのか、譲は大人なしく頷いた。