moon~満ちる日舞う少女~【下】
【翌日】
私は学校についてから、たくさんの視線を集めている。…なぜ。そんな疑問を持つ前に答えはでていた。
勝「美月ちゃん!」
理事長室にでもいって、ゆっくりしようと思ったのに…。ここで勝に会うなんて…。
勝「姫やめたって本当?!」
美「本当だよ」
勝「なんで?!!」
美「修也から聞かなかった?…飽きたからよ」
勝「…っ。嘘だ…」
美「嘘じゃない」
勝「…楽しかった日々は…嘘じゃ、ないよね…」
どうして、修也も勝も同じことを聞くの?……こんなことなら、修也だけじゃなくて、みんな呼び出せばよかったかな。
美「…私に関わらないで」
私はそれだけ言って勝の横を通り過ぎる。