moon~満ちる日舞う少女~【下】
財前「それよりも、陸はいい友人をもったねぇ〜。君名前は?」
美「え、大鳥美月です…」
財前「美月ちゃんっ。…陸のお嫁にこない?」
美「えぇ?!」
陸「おい親父っ!!」
財前「だって、お前のためにここまで動いてくれて、こんな怖そうなおじさんに物怖じせず自分の言葉を言える女の子、そうそういないよ〜!」
ほめられてるんだか、貶されてるんだか…。
財前「それに、千代ちゃんも…陸との婚約は望んでないみたいだしね〜」
千「っ?!」
気づかれていたんだ。…でも、それでよかったのかもしれない。…だって、千代ちゃんには好きな人がいるもんね。…陸の大切な仲間の1人の。
美「千代ちゃん、慶にアプローチしてかないとねっ」
そういうと千代ちゃんは顔を赤らめた。
財前「ふぅ、とにもかくにもっ。…美月ちゃん、これからも陸のことをよろしくね」
美「はい。失礼なことを言ってすみませんでした」
財前「いいよいいよっ。…なにかあれば私のところに訪ねてきなさい。君の頼みならなんでも聞こう!」
美「あはは、ありがとうございます」