moon~満ちる日舞う少女~【下】
美「おーおー!どーもどーもー!」
総「うぜぇ、……んで、なんだよ」
車に乗って、ドアを閉めてから宮野は聞いてきた。
美「帝王って知ってる?」
総「帝王?…知らねぇな…」
美「うーん。だよねぇ」
総「つかなんだ、帝王って?」
美「奈津から入った情報なんだけど、今すごく波に乗ってる族なんだって。帝王っていう族自体はできて2ヶ月もたってないらしいから情報がないらしくてさ〜」
そういうと運転している宮野は「へぇ〜」と、答えた。
総「やっかいなことにならねぇといいけどな」
美「だよね」
総「まぁ、トップファイブという守り神がいるんだから大丈夫だろ」
トップファイブがいるから、トップにたどりつけない。…つまり、トップまで行かせない役割で"守り神"と呼んでいるやつらがいる。
まぁ、そいつら飛び越えて、私ら夜舞に喧嘩吹っかけてくる馬鹿なやつらもいるけどな。
総「着いたぞ。車止めてくっからいっとけ」
美「うっす。ありがとね!」