moon~満ちる日舞う少女~【下】
〜修也side〜
ったく、危ねぇ危ねぇ。
俺はバスを降りながらそう思った。
…勝のやつ、「付き合ってるの?」なんて聞いて俺が無傷でいられるとでも思ってんのかよぉ!…でも、2人は休日も会ってるって聞いて相当なダメージくらったからな…
……本当、香月と美月は仲がいい。…俺が入る隙間なんてないくらい…。
香月が月龍に入って、全然女に興味なかったから気にしてなかったけど…ずっと前から付き合ってたんだろうか?
勝「修也、まだわかんないよっ」
笑顔で励ましてくれる勝に「そうだな」と気持ちを切り替える。
香「おーい!修也〜勝〜おせーぞーーー!」
もし、本当に付き合ってたとして…俺が入れないほど、ラブラブで……すごい悔しい。けど相手が香月なら仕方ないなって思う。
修「ああ!今行くーーー!」
だから今はまだ、実際どうなのかは聞かないでおこう。