moon~満ちる日舞う少女~【下】







?「はいチーズ!」


ーカシャー



?「撮れたぜー!…はい」


修「あざす!」


美「どれどれ?!」



?「…美月?」



美「……へ?」


私の名前が呼ばれた。…修也でも香月でも勝でもない。だったら誰が?…


美「…うそ…」


?「美月だ!!!」


そいつは私の名前を呼ぶと目をキラキラ輝かせて私に顔を近づけた。

そいつは私の知っている、いやむしろ…知りすぎている人物だった。



美「……翔太?!!」



翔「久しぶり!!」



彼は3代目山木さんの代、私たちが(伝説の世代と呼ばれていた)幹部だったころ、奈津と世羅の他のもう1人の男だった。



修「知り合いか?」


美「え?…あ、うん。…い、従兄弟なんだぁ!」


翔「そうそう従兄弟〜!!」


もちろん嘘。…翔太は察してくれたみたい。…翔太は基本バカアホマヌケの三段階ある奴だが、勘だけは鋭かった。

よく私の言いたいことを察してくれた。でもそれは危険な場面の時のみで、軽い冗談てきなのはなかなか察してくれない。


< 312 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop