moon~満ちる日舞う少女~【下】
【翌日】
巫女「…美月」
美「…あれ、なんで巫女部屋にいんの?」
巫女「昨日めっちゃ話してたじゃん!」
美「あー…わかんねえ。…とりあえず帰って」
巫女「美月正体バレたらもうべつじーーん!!…でもそっちのほうがいいねぇ!!」
うーん、何言ってるかわかんねぇけど、うるせぇ。
まだ夢の中の私はそんなことを考えながら、また眠りに…
巫女「って、今日は彼らと回るんでしょう?!!」
彼らぁ?…ん……(5秒経過
あぁ、奈津と…?(10秒経過
ん?奈津と?(20秒経過
そうだった!!桂と服を!!!(30秒経過
ーガバッー
巫女「寝起き悪いのね、美月は」
美「普通だよ」
巫女「(絶対普通じゃないわね)」
私は、急いで巫女を追い出してから着替える。…そしてホテルをでて、街へ。もちろん、総には言ってある。
修也たちには…
『どうしても行きたいところがあるんだけど、男の子と一緒じゃ行きづらいから、ひとりで行くね!』
と言っておいた。勝には反対されたし、修也も残念顔していたけど、香月と陸が「しかたねぇだろ」とフォローしてくれた。