moon~満ちる日舞う少女~【下】
美「うるせぇぞ。譲」
譲「うぐっ…」
真輝「うわぁ、ほんとに美月?」
美「そうだけど。見てわかんねぇ?」
譲「わかるかよっ!!ってかしゃべりかたもちげえし!!」
世「あ、そっか!…みんなにとってはこっちは普通じゃないんだっけな」
真輝「…?…世羅たちは違うのか?」
奈「もともとは、美月はこういう喋り方だったんだ。…それを無理に直してやっと…って感じだな。…俺はべつにどっちでも変わらねぇけど、こっちの方がしっくりくるってやつもいるだろうな」
奈津はそういいながらちらっと翔太をみる。
譲「…へぇ。…で、そっちは?」
翔「あぁ?…そっちが先になのれや」
譲「んぁあ゛?!!」
美「はぁ。…どっちでもいいから名乗れ」
翔「美月、こいつ誰?」
美「は?…察しはついてんじゃねぇの?」
翔「…お前の口から聞きてぇんだけど」
真輝(…やっぱりなんか深い関係なのか?)
譲(…美月と親しげだな?)
美「…こいつらは、今の私の仲間だ」
そういうと翔太はジロっと彼らを見た。
翔「ふーん、こいつらが。…お前ら美月に釣り合うだけの力、あんのか?」
譲「はぁあ?!!」
翔「美月、こいつらは本当に仲間なのか?」
譲「てめぇ、さっきから聞いてれば…なんだぁ上からものを言いやがって…(黒」
譲がバンバン殺気をだす。…止めようか迷ったけど、意外にも翔太が私を止めた。
翔「…へえ、見た目よりは強そうだ。…オンオフの切り替えが上手いのか…ま、美月が仲間って言うだけのことはあるか」
真輝「譲の殺気あびても全然きいてないっ」
美「はぁぁぁ。その辺にしておけ。翔太」
真田「…翔太?…聞いたことあるな」
南「えぇぇ?!!翔太ってまさかあの?!!…」
あら、南は気づいたんだ。…まぁファンだとかなんとか言ってたしね。