moon~満ちる日舞う少女~【下】






~南side〜



あの伝説の世代の原町翔太と連絡先交換なんて……ほんまに夢みたいや。



翔「おし!」



美「おいこらもういいだろ!…みんなと交換なんて迷惑なことすんな」



翔「ひっでぇ!!!」



今更やけど……美月や奈津はこの人たちとずっとおったんやな……



世「まぁしかたないね。せっかくの修学旅行だし、みんな楽しんでいって」



美「お前の地元じゃねぇだろ。……んじゃ、また帰ったら倉庫いくな〜」



美月は翔太と世羅の襟をつかんでズルズルと引っ張ってその場から消えた。



ーピロンー



メール?……誰や……って翔太?!!


届いたメールを見て俺は目を見開いた。



翔《美月になれかあればメールしろ。…夜舞は俺の大切な場所だからな》




それで納得した。……翔太はそのために、誰かと連絡先を交換したかったんだって。

そして、多分俺らよりも美月との仲は深いんやな……って思い知らされた。







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