moon~満ちる日舞う少女~【下】
【昼休み】
美「ふわぁぁあ~…」
勝「眠そうだねっ」
修「屋上で眠れば?…昼飯もそこで食えばいいし。」
美「んーそうだね」
私は買ってあるパンと飲み物を持って修也たちのあとをついていった。
ーガラー
勝「あ!陸に順太郎!!」
陸「よっ」
今はもう11月で、私が転校してきてから5ヶ月もたっていた。…それを今改めて感じて、不思議に思った。
美「ふわぁぁあ~」
陸「眠そうだな」
勝「美月ちゃんさっきも教室で欠伸してたよね?…少し眠ったら?」
私は勝の言う通り、少し横になって眠ることにした。
今日はなんだか朝から欠伸たくさんしてたし眠気が治まらない。
修「おやすみ」
修也の優しい声が頭に響いたあと私は意識を手放した。
私はわかっていたのかもしれない。……本能的に、直感的に、そういうもので。
だから今この眠りは、力を溜めるためなのか、それとも私をまきこまないためのものなのか。それはきっと誰にも、美月にもわからない。