moon~満ちる日舞う少女~【下】
ーヴォンヴォンー
ガヤガヤとしている中で目が覚めた。
美「……うるさい…っていうか……っ」
バイクの音?!それも、10台20台ではないっ。もっと多くの数の。
美「まさかっ!!」
屋上の柵から下を見下ろすとありえないほどの人かいた。……月龍と、あれは絶対…
美「帝王っ」
私は急いで屋上を出ようとした。が、屋上の扉が開かない。もしかしたら、修也たちがしめていったのかもしれない。
美「そうだっ宮野にー」
って携帯もない。……時間もないし、蹴破ろう!
ーガンッ!!!ー
私は急いで走り出した。階段を飛び越えて、全力疾走で。
だからお願い。もう私の大切なものを奪わないで。
今の私には、月龍も大切なのっ。
だから、だから。…