moon~満ちる日舞う少女~【下】
~修也side~
修「は…!…なんっ……舞…月っ」
言葉にならなかった。目の前に憧れの舞月がいて、それは美月だったから。
美「ごめんね、みんな。騙してて」
美月はこっちをみてそういった。その姿は以前遠くから見た舞月そのもので、どうして今まで気づかなかったんだろうって思う。
でも、学校での美月と今の美月が髪とかじゃなくて雰囲気も全然ちがくて、これがトップの人なんだって…実感して、手が震えた。
修「…舞月」
美「……うん。…今は夏目美月。…舞月として…夜舞の総長としてここに立つ。……だから月龍のみんなも手を貸して欲しい」
そんなの…
修「もちろんだ!」
他のみんなも同意みたいだ。…なにせ、舞月にそんなこといわれたらボロボロになった体も、まだ全然動けそうだ。