moon~満ちる日舞う少女~【下】
瀬「まさか、舞月がいるなんてな…」
美「びびってんのか?」
瀬「いーやっ。…ここでトップをいただくって聞いてたけどよ~こういう意味だったんだな~って思っただけさ」
美「へぇ、まぁトップはゆずんねぇけど」
瀬「いや、もらう」
ーシュッー
ーパシッー
お互いがお互いの拳を受け止める。それは一瞬で次の攻撃をしかける。
美「瀬汐、お前はどこの族だったんだよ」
瀬「…俺は違う。俺だけは、どこの族の所属でもなかった」
それは…帝王のメンバーが元、総長副総長だけっていうのは、否定されるな。
美「じゃあなんて帝王をつくったんだ」
瀬「…それはな…ぐっ…っ……さすがに早いっ」
しゃべりながら2人は攻撃をうけ、攻撃をだす。
瀬「この世界に…弱いヤツがいるからだ」
ーシュッー
美「…そうだな」
瀬「はっ、否定しねぇのかよっ……っ!」
この世界に弱いヤツがたくさんいるのは、仕方ない。…私も弱いヤツは嫌い。…だけど強い奴がいるのは弱いヤツがいるからだって思う。
きっと、強いやつばっかりの世界なんてつまらない。…私は弱くいたくない。…けどそれは私の想いで、みんながそう思っているわけじゃない。
美「……強さだけが、全てじゃないと私は思う」
ードカッ!ー
瀬「ーっ………弱いヤツは…強いやつには勝てない。だから…弱いヤツはいらない…はぁ…はぁ…」
美「…息あがってる」
瀬「るせぇ…はぁ…はぁ…」
私はここで攻撃をやめた。