moon~満ちる日舞う少女~【下】
~美月side~
美「んじゃぁ、聞きたいこと、ある?」
亮「そういえば…………香月がもう二度と大切な人を失いたくないっていってたけど、あれって…」
そうだ。忘れてた!……もしかして…香月の記憶が…
香「そんな事言ったっけ?」
……やっぱり思い出してなかったんだ…。
よかった。
香「っていうか俺は、あの場で離れてっ。……何も出来なかった!!……ごめんっ」
香月はガバッと頭を下げた。
美「バッカだなぁ~。……無事なだけで良かったんだよ。…」
香「でもっ…」
奈「香月は充分やったんだろ?…だったら気にするな。…お前は美月を守った。…お前は美月に怪我をさせたくない守りたいって思ってきたんだろ?…なら、いい」
南「そうやな。…香月に責任があるなら俺にもあるし、もうなしや!」
香「姉ちゃん…奈津君…南…」
勝「…奈津君って……知り合いだったの?!」
美「あ、私たち…幼なじみなの。香月は親が離婚する前に奈津とよく遊んでたからね」
修「…俺は、なんか…霧島…奈津さんのこと、見たことあるようなぁ~気がするんだけど…」
奈「さんはいらない。…奈津でいい」
修「え?!」
真輝「そうだよっ!みんなも!俺のことは真輝でいいし」
譲「俺は譲なー!…あ、こっちは真田!」
修「ええっと…わ、わかった!」
奈「で、俺を見たことある気がするって?」
陸「夜舞のメンバーを、見かけたことがあるんじゃね?…同じ県なんだし…」
修「そう…か…」