moon~満ちる日舞う少女~【下】
美「はぁ…はぁ…」
階段上がるのがきつい。…やっぱり、体が訛ってるんでもなくて花粉症でもない。……もしかして風邪ひいた…かな…っ
美「…ゴホッ…」
私は壁に手を付きながら階段を上がった。…そしてやっと教室につき、ドアを開ける。
今日も修也と香月はいない。…けど、勝は居た。
勝「おはよう美月ちゃん」
美「…」
私は無視した。…いや、もし勝じゃなくても答えられなかった。…きつい。…体が熱い。…息が苦しい。私は椅子に腰を落とし、一息つく。
これ、もしかしたら熱があるかもしれない。
と、思ったけど保健室なんて場所で眠っていたら、先生が何処かに行った隙に何をされるかわかったもんじゃない。