moon~満ちる日舞う少女~【下】








とにかく、午前中の授業はがんばろう。



ーポンッー


紙くず…。


先生が黒板を向くのと同時にクラスの奴らは私に紙くずを投げつけた。勝が何かを言おうとしていたので、私は先手をとった。



美「せんせー、ごみがたくさん降ってきまーす」



鬼「あぁ?…ほんと、お前の周りごみ散らかってんなぁ……。…おい堀川、お前掃除しとけっ」



鬼塚先生。数学教師で、宮野と同じ元ヤンである。そして…宮野とは仲が良く、話をしている姿を見たのは1、2回ではない。

しかも、宮野と並ぶほど怖いらしいので生徒は鬼塚先生の前じゃ何も出来ない。



「え…俺ですか…?!…でもあいつがっ」



鬼「あぁ?!俺がお前を指名したんだ。お前が片付けろ」



「は…はい(怯」



鬼塚先生は、いい先生だと思う。みな平等で、かつ正しくあろうとする。…なんだかんだで宮野と似ている。



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