私の失恋の行き着く先は…No.3
「すみません!本当にすみません!」
とにかく謝った。
記憶は跳んでいるものの、迷惑をかけたことには違いない。
私はちゃんと下着を身に付けているし、身体は…、うん、大丈夫だ。
なにより、西条先生が私なんかと致すわけがない。
とにかくここを去らなければ、と早着替えした。
西条先生は黙ったまま、ただじっと私の様子を眺めている。
その視線にも居たたまれず、財布から万札を掴んでテーブルの上に置いた。
恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいで、西条先生の顔を見ることが出来ない。
「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした!私、これで失礼します!ではっ!」
何度もお辞儀して、そそくさと部屋を後にした。