私の失恋の行き着く先は…No.3
「ヤバい、ヤバい、ヤバい…」
一体私はなにをやってるんだ。
間違いはなかったとはいえ、よりにもよって西条先生と一夜を共にするなんて、マズすぎる。
これからどんな顔して仕事すればいいのか。
逃げるようにホテルを出て、なんとかアパートに戻って来た。
「なにがどうしてこうなった!?蓉子さんと飲んでて、それで…」
思い出そうとしても、記憶はプツリと途絶えている。
「そうだ!蓉子さんに聞けばいいんだ!」
頼みの綱は蓉子さんしかいない。
今日は休みだけど、私の一大事。
バッグからスマホを取り出そうと、ゴソゴソ探す。
探しまくる…。
「ない…」
スマホが、どこにもなーい!