私の失恋の行き着く先は…No.3
「今夜、楽しみにしてるよ。それ、着てね?」
「!?」
ニヤリと意地悪く笑って、西条先生は部長のもとへと行ってしまった。
み、見られた!?
どうやら、落とした時に紙袋の隙間から中身が見えたらしい。
蓉子さん!なんで、これ!?
私は顔を真っ赤にしながら、トイレにかけこんだ。
週末ということもあって、今夜は西条先生とお泊まりデートの予定。
蓉子さんには話してないのに、どこから情報を仕入れてくるのか恐怖を感じるほどだ。
まだ一日は始まったばかりで、これから仕事だというのに、私の心臓はもつのだろうか。
「これ、着るの?」
トイレの個室の中、紙袋の中身を出してみた。
蓉子さんが私にくれたものは、なんともセクシーな下着一式だった。