恋はミステリー~会社編~
嬉しいやら恥ずかしいやらで体温が上昇しているのを感じる。
こじゃれた香水とかの匂いじゃなくて学生時代に嗅いだことのある、ボディスプレーの香りに包まれた。
青春がフラッシュバックし、懐かしさと不思議なときめきに戸惑ってしまう。
『あ、ごめ……あ、の……ありがと』
『いえ…遥香さんが無事で良かったっす!怪我はないですか?』
『あ……うん…大丈、夫…』
『そっか。安心しました!』
『あっ、てゆうか増田くんは大丈夫?』
『え?あー、全然だいじょぶっす!』
『いや、でも、結構ダンボール降ってきたよね…!?』
『そっすねー。でも思ってたより頑丈だったみたいで怪我とかもないし、特に変わりないっすよ!』
『そ、そっかあ………良かった………!』
『えへへ、むしろ役得というか……』
『ん?なんか言った?』
『いえ!なんにも!』
ほっそりしていて頼りないなぁって思っていたけど腕に抱かれてみると結構ガッシリしていた。
学生時代は野球部だったからそれなりに筋肉ついてたんだね。
久しぶりの人肌に興奮しつつもそろそろセクハラで訴えられるんじゃないかとビビり脳が警笛を鳴らしていた。
離れがたさを全力で圧し殺す。
『あ、あの…そろそろ……』
『あっ!す、すんませ…!』
『あーーー!』
『え?』
『そ、それ!』
『わ、ちょ、なにしてんすか…!』
モゾモゾとしゃがみこみ増田くんの足元をまさぐりまわす。
『は、遥香さん…!』
『ん~……もうちょい』
『あ、まずいっす』
『あった!』
『う………』
『ほら、あったよ!』
『へ……?』
『探してた資料!』
『あ……なるほど………』
いやー、良かった良かったと増田くんの背中をバシバシ叩いてガハハと笑いながら倉庫を後にする。
散らかしてしまったので片付けてから戻ろうと思ったのだが、いつになく強引に仕事に戻るように言われてしまったのだ。
確かに資料探しに随分時間を使ってしまった。
早く仕事しよ。
こじゃれた香水とかの匂いじゃなくて学生時代に嗅いだことのある、ボディスプレーの香りに包まれた。
青春がフラッシュバックし、懐かしさと不思議なときめきに戸惑ってしまう。
『あ、ごめ……あ、の……ありがと』
『いえ…遥香さんが無事で良かったっす!怪我はないですか?』
『あ……うん…大丈、夫…』
『そっか。安心しました!』
『あっ、てゆうか増田くんは大丈夫?』
『え?あー、全然だいじょぶっす!』
『いや、でも、結構ダンボール降ってきたよね…!?』
『そっすねー。でも思ってたより頑丈だったみたいで怪我とかもないし、特に変わりないっすよ!』
『そ、そっかあ………良かった………!』
『えへへ、むしろ役得というか……』
『ん?なんか言った?』
『いえ!なんにも!』
ほっそりしていて頼りないなぁって思っていたけど腕に抱かれてみると結構ガッシリしていた。
学生時代は野球部だったからそれなりに筋肉ついてたんだね。
久しぶりの人肌に興奮しつつもそろそろセクハラで訴えられるんじゃないかとビビり脳が警笛を鳴らしていた。
離れがたさを全力で圧し殺す。
『あ、あの…そろそろ……』
『あっ!す、すんませ…!』
『あーーー!』
『え?』
『そ、それ!』
『わ、ちょ、なにしてんすか…!』
モゾモゾとしゃがみこみ増田くんの足元をまさぐりまわす。
『は、遥香さん…!』
『ん~……もうちょい』
『あ、まずいっす』
『あった!』
『う………』
『ほら、あったよ!』
『へ……?』
『探してた資料!』
『あ……なるほど………』
いやー、良かった良かったと増田くんの背中をバシバシ叩いてガハハと笑いながら倉庫を後にする。
散らかしてしまったので片付けてから戻ろうと思ったのだが、いつになく強引に仕事に戻るように言われてしまったのだ。
確かに資料探しに随分時間を使ってしまった。
早く仕事しよ。