僕の妻は理解不能
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「国分くん、注意しなきゃダメだよー」
加賀くんが仕事中にまた話しかけてきた。
まぁ、今日の仕事は残業覚悟だから余裕があるのかもしれない。
「何が?」
答えた僕に対してため息をつく。
「歳、何個離れてるの?10でしょ?!
束縛!!してない?大丈夫?」
「そ、束縛…
別にしてないと思うけど…
例えばどんなことかな?」
愛菜を苦しめるわけには行かないと思い
愛菜のために聞いてみた。
「んー俺がされてたのはー
GPSの設定とか!」
「え?!だめなのか?!」
「げ、やってるんだ!!
本人は嫌だと思うよ!」
「いや、愛菜には僕が必要だと思って…」
「まーた、何かあったの?」
「前に1人で近所のスーパーに買い物に行った時があったんだ…」