僕の妻は理解不能
夕飯が終わり、愛菜が買ってきたケーキを嬉しそうに冷蔵庫から出していた。
「恭也さんどちらがいいですか?」
「愛菜が好きな方選びな」
「じゃあ、私はこっちの栗ケーキ!!
恭也さんはイチゴケーキね!」
愛菜…
モンブランとショートケーキなんだよな…
だけど、言い回しが可愛いと思い
僕はさっきみたいに訂正しなかった。
「恭也さん?
あれ?また、私、間違えました?」
「いいや、何も間違ってないよ。」
溢れる笑いを抑えながら
僕は答えた。
本当に君を理解するのに時間がかかるよ。