僕の妻は理解不能
愛菜をはじめて実家に連れてきて
母と弟の僕に対してひどい反応のあと
リビングにいる父のところに向かった。
「父さん、久しぶり」
「お、恭也!!
彼女さんは?」
僕の後からひょこっと顔を出し
姿を見せた愛菜。
「はじめまして
お義父さん!」
愛菜がお義父さんと言った瞬間
何かに打たれたかのように
父は顔を隠した。
そして、言葉に出して愛菜に聞いてしまった。
「君は天使か?…」
きっと、どこの家庭でも見たことないだろう。
嫁に手を合わせながら
おじぎをする義父を。
その日から、愛菜に会う時
父さんは神様に会う前のように精神統一をして今までの自分の悪い所を見直してから
愛菜に会うようにしている。