僕の妻は理解不能
ガタン!!
「あ、父さん来たよ!」
書斎にいた父は
やっと出てきて、リビングにいる僕を素通りしてキッチンの所にいる愛菜の所へ向かった。
「今日は何をお供えするんだろうね〜?」
「虎之介、楽しんでるだろ?」
「いやいや、愛菜ちゃんが来てからさ
2人とも若返った気がして…
嬉しいんだよ!」
兄弟で思うことは同じなようだ。
「で、父さんは何をお供えしてる?」
「んー?
あ!!
今日は何も持ってない!」
「なに?!」
これはこれは
今日は何が起こりそうで不安になる恭也だった。