僕の妻は理解不能
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お昼になり、僕と加賀くんは食堂に向かった。
「愛菜ちゃんはお弁当作んないの?」
「いや、愛菜は…」
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結婚してから初めて出勤する前日…
「あ、あの!
恭也さん!」
「なんだ、愛菜?」
「私、お料理が…その…」
もじもじする愛菜。
とても恥ずかしそうだった。
「なんだ。怒らないからはっきり言ってみろ。」
「えっと、ごめんなさい!!」
勢いよく頭を下げ謝る愛菜。
僕はなぜ謝ってるのか分からなかった。
「私、お料理上手にできないから
お弁当できません!!」
それだけでここまでくる頭を下げるかと
理解に苦しんだ。
「あ、愛菜。大丈夫だよ。
お昼は買ったり、社食があるから
上手になったら作ってくれるか?」
「はいっ!」
顔を上げた愛菜は満面の笑みだった。
キッチンへスキップで向かっていた。
「あーよかった!
恭也さんが痩せてしまうと思って焦ったわ!」
…愛菜…
今はコンビ二や自販機などがあるんだぞ。
また、理解に苦しんだ。
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「と、まぁ、こういうことを言われてな。」
「なるほどねー
愛菜ちゃん、お料理できないんだー」
「「可愛いなぁー」」
僕と加賀くんは2人してにやけていた。