僕の妻は理解不能
1週間後
実家にいるひとつ上の姉から電話がかかってきた。
内容は
「お母さんが倒れた」
俺は車で30分くらいの実家まで
急いで向かった。
謝りたい。
謝りたい。
そう考えながらも、どうしてこんなに近いのに
帰ろうとしなかったのか
自分を恨んだ。
実家に着いて玄関を開けると笑い声が聞こえてきた。
「本当にありがとう。
君がいなかったら、私の妻は助からなかったかもな」
「本当に女神様ね!」
父と姉の声の他に
もう1人の声。
リビングの扉を開けると
今となっては僕の妻になる
春奈がいた。